2014.07.29「エタップデュツールを振り返って、前編」
今日は朝から病院へ。
毎日来た方が良いよと言われながら中々行けず、帰国してから2度目。
大分ガーゼが小さくなり、動きやすくなって来ました。人間って凄いな!!

と言いつつエタップデュツールの事を余り書いていないな!と。自分の日記を見ても完走しました、疲れたから寝ますとだけ(笑)。

ちょっと今日は休めたんでエタップ、どんな感じだったか思い出してみます。

今回行ったツールドフランスはツアーではなく MAVIC さんのアテンド。
今回走ったのは今年の18ステージ、ポーからオカタム迄の148km、ツールマレー、オカタムと言うピレネー超級峠を越える山岳コースです。

POUのホテルからスタート地点までは自走で行けるのですが帰りの足が無いため自分たちの乗っていたレンタカーをゴール地点まで持って行かなければならない。
今回、MAVICのスタッフに持って行って頂く様頼んであると言う事で、朝5時前にMAVICスタッフの泊っているホテルまで移動。
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そのためスタート地点にはずいぶん早く着く事になり、参加者は未だまばらな状態。
後は混むから早めにトイレに行こうと並んでいると、当店のお客様の長谷川さんにお会い出来ました
スタート前に少しお話しする事が出来ました。
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今回は1万3千人以上が参加、1000人づつのグループに分かれスタートを待ちます。
自分のゼッケンは651。なんとスタートは最前列!!!
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と思ったら、その後に招待選手が呼ばれどんどん前に沢山並ばれた(笑)、でもこの位置に並べるなんて幸せです!!
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予定通り朝7時スタート、街の繁華街を走ります。
チョットした下りで頑張って踏み込み、先頭集団になんとか追いつく。
メーターを見ると40~45Km前後で巡航。速いね!
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と少しの間一緒に走っていましたが、ちょっとした登りでやはり先頭集団から切れました。
未だスタートしてから5〜6km、レースではないし、ここで余り頑張り過ぎると待ち構える2つの超級峠がキツいなと思いいつものペースで。

しばらくすると又下り、回りは皆ゆっくり下っている。
ここでちょっと前に追いつこうと頑張ったのがいけなかった、後でガーミンのデーターを見たのですが60km/h以上で下っていて、コーナー手前で50km/h位に落として左コーナーに入った様。でもこのコーナーが思いのほか奥に行く程切れ込んでいて曲がりきれない。
そのまま後輪から滑ってコースアウト、丁度一緒に行った方に声をかけてもらい自分の体は無事を確認。
でも左側、手、すね、ひざ、お尻、肩、全部擦過傷。
この日のために着用の125周年記念のウエアーの上下、アームウオーマー、ニーウオーマー、手袋、他すべて破れました。靴も、ヘルメットも(悲)

バイクの方は離さず滑って行ったのでハンドルとSTIのレバーの位置がずれた位。
工具を取り出し、直しているとMAVICの加藤さんが大丈夫ですか?とわざわざ戻って来てくれた。
そうこうしているうちに、同じコーナーで3人が犠牲に!

チェックするとリアメカが動かない。
多分レバーを戻した時にジョイントが外れたんだろうと、差し込み直し無事復活。

他も大きな問題は無さそう、手も足も問題なく動く。手袋が段々真っ赤になって行くけど血は止まって来てる様。

ここでメーターを見るとスタートしてから未だ8km!!、後140km(笑)!
MAVICの加藤さんに引っ張ってもらいながら、気持のよい集団で走る。

レースでもないのに沿道では僕らに声援してくれる、皆好きなんだな!!
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走っている横には牛が居るし!
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雨なのに街に入ると旗を振ってくれたり、ラッパ鳴らしてくれたりしてくれる人が一杯!
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1つ目のエイドはすっ飛ばして、2回目のエイドで補給。ここでスタートから66.5km地点。
ここで食べて飲んでしていたら、見かねた人?がエイドがあるから行きなさいと声をかけてくれた。
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左側全部破けてるんだな!

バイクの移動エイドの人にちょっと見てもらうと「ここでは出来ないから後20km地点のテントに行け」って(多分そう言われたと思う(笑))。

ここのエイドからツールマレーの登りが始まる、
1kmごとに平均勾配の書かれた看板が出るんだけど、次の看板までと頑張るんですが全然進まない。
自分的にはここが一番キツかった。雨は降るしどんどん寒くなる。キツいんだけど強度は上げれなかったので暖まらない。
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3つ目の補給所の横にやっと言われてたテントを見つけ、手当をしてもらう。左側全部なので真っ裸になり、椅子に座ってエマージェンシートにくるまりまずは消毒。

又これが痛いんだ(笑)、焼ける様にヒリヒリする。スパニッシュ系のちょっとまるっこい可愛い看護師さんに「リタイヤしたら?」って言われたんだけど「NO!」って。
テントの中で一番偉そうな方も手を見て今度は「リタイヤしなさい!」って言われたけど「NO!」と。
だって転んでからここまで90km位走ってるんだ。走れないなら止めるけど走っている時は何処も痛くない。
自分が手当して貰っているうちに、低体温で入ってくる人が一杯。
エマージェンシートを貰い中で皆暖まっていた。今回リタイヤが多すぎて救急車に乗れない人も居たみたいです。

自分も手当が終わったので服を着ようと思うが勿論上下ビチョビチョ。少しづつ着てから暖まってを繰り返し、エマージェンシートで暖まる。
本当にあんなぺらぺらな銀紙みたいな物で暖かくなるんですね、効果絶大です。
出ようか、出まいか迷っていると先ほどの看護師さんがほっぺをほっぺに付けてくれ大丈夫!って。
ちょっと「どきっ!」としました(笑)、そのままテントの外に出て走り出す、ツールマレーの頂上まではあと5km。

ゆっくりゆっくり登り始める、段々頂上が見えてくるとやはり力が入りますね!
憧れのツールマレー、到着です!
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7月だと言うのに気温は4度、雨、風強し!このままここに居るとヤバイと思いちょっと写真を撮ってすぐに下り出す。
ここからの下りが又キツい、ガスって前が余り見えなく、タイトなヘヤピンばかり。
ガードレールも無いので、本当に危ない所には警備員さんが笛を吹いて立ってくれている。

本当にエグザリットの車輪で良かったと思いました、雨の日でもブレーキがしっかり効きます。
これじゃ無かったら完走出来なかったかも?125周年記念モデル、ありがとう!!

歯をガタガタ言わせながらずっとブレーキをかけながら下っていると、警備員さんが休憩して行けと皆を誘導してくれていた。
テントがあるだけで何も無いじゃん!とテントの中で足踏みしていると部屋の中に入れって。
中は暖房してあるのかぽかぽかで、皆並んでいる。
紙コップに角砂糖を一つ、そこにお湯を注いでくれた。本当にここで生き返りました。
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ここからの下りはちょっとブレーキを離す場面もあるくらいに走れました。
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ほぼ下りきった街に補給所があり、ここで少し補給。
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ちょっと雨が上がり、写真を撮っていると地元のオジさん達が何処から来たって声をかけてくれた。
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1回で15枚しか画像あげられないので後少しですが又書きます、もう10日経っちゃったんだなぁ〜!又行きたいなぁ〜!
by bike-quest | 2014-07-29 23:59
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