TOJ(ツアーオブジャパン)、ツールド熊野のメカニック裏話というかちょっと表に出ないお話です。
今回自分は工具箱を2個持って行きました。
上の小さいのは通常作業で使うもの、レースではチームカーの後席の右側、自分の横に広げて積み込んでいました。
大きな工具箱は、自転車を一台組み上げられるだけの工具。BBの圧入工具とかノコギリとかちょっと大きい工具まで入っています。
自分たちメカニックはレース前後にバイクを整備、調整するだけでなく、レース中のトラブルにも対応できるようチームカーの後部座席に乗りスペア車輪や工具を積み込み選手の後ろについて走ります。
で、ここまで引っ張っておいて現場で困ることって何か分かりますか???
そうなんです長いレースだと4時間以上トイレに行けないんですね!
途中で止めてすることもありますが、今回も止めれるから大丈夫と言われたツールド熊野の第2ステージ。
レース半ば監督から「横井さんこの展開だと止められません」と!!!
監督の大うそつき(笑)、でも毎回自分はレース前は朝起きた時から水断ち。
コーヒーなんて飲んじゃうと利尿作用がありますから結構早くトイレに行きたくなるんですね。
でも水断ちのおかげでこの日も無事ゴールまで間に合いました(笑)。
間に合わなくて車の中でペットボトルやビニール袋にしたことがあるとかも聞いたことがあります。
選手は走りながらしたり、ペースが遅い時は止まって済ませてから戻ったりしています。
エース級の選手が止まる時はアシストを携え、一緒にオシッコ済ませてから集団に引っ張り上げるなんてことも。
自分は最終手段として工具箱の裏側にこんなものが入れてあります!

携帯トイレです(笑)!
ちょっと話がずれますが、自分、小さいころ無茶車酔いが激しかったんです。
遠足とかが無茶苦痛だったんですね、あのバスの油臭い匂いをかいただけでもうダメ。
小学生の遠足の時、担任の先生が車酔いする人手を挙げなさいと。
手を挙げた5人くらいの人を呼んで先生から言われたのは「今から鬼太郎袋の作り方を教えます」??って??
車酔いをするのは仕方がない、でも吐いてしまうと皆に迷惑がかかる。だから吐いてもいいように袋を作りましょうと。おおっ!だからゲゲゲの鬼太郎袋(失礼しました)。
ビニール袋を2重くらいにして外側に吐いた物が見えないように紙袋を被せてきましょうと!
それから自分、車酔いしなくなったと思うんです。吐いてもいいんだ!って言う余裕が良かったんでしょうね!
携帯トイレも一緒、最悪これに!と思えば行きたくなったらどうしよう?と思うよりいいんじゃないかと!
人間ってメンタル無茶大事ですよね!