2015.09.14「ツールド北海道を振り返る」
2015.09.11~13日迄行われたツールド北海道、キナンサイクリングチームのメカニックとして帯同した記録です。
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個人では120km逃げで(100kmは一人で逃げた)ロイック選手が山岳ジャージをゲット、チーム総合3位と言う成績で終わる事ができました。
メカトラ、パンク0で終われメカニックとしては本当にホッとしています。
でも1日目のパレードスタート直後、集団落車。
ロイック選手はフレームが折れ、中西選手はSTIレバーが割れサドルもレールからひん曲がり、ハンドルも曲がる。
二人とも代車で走らせ何とか完走。
そこからYONEXさんの底力と言うか運が良いと言うか何とその日の夜11時半にホテルにロイック選手用に新品のフレームが届く。
そこからパーツを移植、整備。夜中の3時半頃に組み上がる。
勿論、中西選手の壊れたパーツの交換、全員分の洗車整備も終えました。
何とか二時間くらいは寝られたので良かったかな(笑)。
明朝、自転車を渡した時、あまり感情を出さないロイック選手が嬉しそうにニコッとしてくれただけで疲れは吹っ飛びました。
又この日のレースでロイック選手が後120kmを残しアタック、シマノの木村選手、鹿屋山本選手の選手が反応。3人で逃げ始める。
逃げ始めて20km地点ではロイック選手1人になり、そのまま逃げ続け最大12分差迄広がる。
結局最後5km位で掴まってしまったが、最後向かい風じゃなかったら勝てたんじゃないかなとか思ってしまいました。
でも昨日、夜中迄かかって組上げたバイクが目の前で100km以上逃げ続け、近くで見られるのはホントに嬉しいです!と言うかもう涙腺が弱くなったオヤジにはウルウルしっぱなしのサポートカー内でした。
3日目は全く逆の展開。
5人の選手が逃げ続け、これも10分程プロトンとの差ができる。
何処も追わないようで、監督同士、車がすれ違う時に声を掛け「追わないの」とか「“選手出してよ」とかの声がかかる。
このまま逃げ続けられれば総合のジャージの行方が変ってしまう。
選手もサポートカーからの指示を受ける為に、車迄下がって指示を受け、又戻って皆に伝達すると言う事も。
結局この日も最後に集団に吸収。スプリント勝負となりました。

最終、ロイック選手の山岳ジャージは確定、チーム総合はなんと3位。メダルゲットです。
毎回毎回本当に勉強になります。やはりチームメカニックは経験が物を言う仕事ですね!
自転車組み立て修理するのは得意ですが、サポートカー内の仕事はまだまだ新鮮な事ばかり。
GM、監督、マッサー他、先輩チームメカニックの皆さんに教えられ助けられ今回も無事に終わらせる事ができました。
メカニックの輪が広がるのも嬉しいです、

毎回本当に無茶ドキドキする経験をさせて頂きます。

最終日、チームメインスポンサー、キナンの角口会長にジンギスカンをごちそうになりました。山岳賞獲得、チーム総合3位と言う結果をつまみに(笑)、無茶美味しい夕食を頂く事が出来ました。
お酒を飲むと皆陽気になりますね、一応ダイエット中なのですが、つられてしっかり腹一杯食べてしまいました。

最終日、チームカーを返しに千歳空港に。他のチームも返却に来ていました。
丁度鹿屋体育大学の黒川監督にお会い出来、少しお話する事が出来ました。

普通に自分の仕事をしているとお会いする事の出来ない沢山の方とお会い出来るのも嬉しいですね。

クエスト日進のFBに写真があげてありますので良ければご覧ください!!
by bike-quest | 2015-09-14 23:54
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